私たちが毎日当たり前のように使っている石鹸ですが、石鹸のことについてあまりにも知らなさ過ぎると思います。
そこで石鹸のことちょっと調べてみたいと思います。
そもそも本当の石鹸ていったい何なんでしょうか?
石鹸とは?
石鹸は大きく分けると
- 固形石鹸(ナトリウム石鹸)と、
- ジェルまたは液体石鹸(カリウム石鹸)
になります。
ジェル状または液体石鹸はカリウム石鹸で、作られています。ボディーソープや石鹸シャンプーがこのカリウム石鹸です。
固形石鹸は、植物や動物の油脂と苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)を反応させて脂肪酸ナトリウム(脂肪酸Na)を作ります。
この出来上がった固形石鹸に苛性カリウム(水酸化カリウム)を加えると脂肪酸カリウム(脂肪酸K)ができます。
脂肪酸カリウムは水溶性が高いジェル状ですが、水を加えて液体にすることもできます。
この出来上がった脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムの事を石けん素地と言います。
以前無添加のことを調べていた時に、成分を見てどのようなものか知るのはいいことだけど購入するときに成分名などは見ても意味がわからないと思う。
安全なものを購入しようと思ったら、成分が5つぐらいのものを選ぶと間違いない。それは必要最低限のものしか入れていないから肌に負担をかけない。と書いてあったのを思い出しました。
自宅にある石鹸を色々調べてみました。
牛乳石鹸 青箱
おなじみ牛乳石鹸ですが、驚くことに結構色々入っています。
- 石けん素地
- 香料
- 乳脂(牛乳)・・牛乳に3%~4%含まれる油脂分を取出したもので、微細な脂肪球の形になっている
- 水
- ステアリン酸・・ステアリン酸は飽和脂肪酸の一つであり、動物性・植物性脂肪で最も多く含まれる飽和脂肪酸です。
- 酸化チタン・・化粧品では、白色顔料や紫外線散乱剤として、日焼止め、ファンデーションなどに多く利用されています。石鹸では白いろをだすために使われていると思います。
- EDTA-4Na・・保管中の石鹸の変色を防ぎ、同時に金属石鹸という石鹸カスが発生しにくいようにする成分です。キレート剤と呼ばれているものです。
金属封鎖剤(キレート剤) カルシウムイオン、マグネシウムイオンの他、洗濯に悪影響を及ぼす鉄イオンや銅イオンなどの重金属イオンを封鎖する作用(キレート作用)を持つものです。石鹸百科より引用
みよし台所用石けん 白いふきん洗い
台所用となっていますが、洗顔もできます。
純石けん分98%
食用グレードの天然油脂をまるごと焚き込み、6日間熟成させて作った天然せっけん。
香料・着色料・防腐剤等いっさい無添加
天然のうるおい感と泡立ちのよさが特長です。
香料や添加物に敏感な方にもおすすめです。
オムニサンス マッサージソープ
オムニサンスは2004年・パリで「心地よさ」をテーマにしたスパを設立したところからスタートし、その後スパの心地よさを自宅でも味わえるよう、五感に訴えるリラクシングアイテムを作りました。
ブルターニュ地方の自然原材料を製品に使用し、ミネラルやカルシウム、マグネシウムを豊富に含む海洋深層水やコットン、亜麻から抽出したエキスなどを組み合わせ、すべてのアイテムに抗酸化作用の高いポリフェノールをたっぷり含む白茶が配合されています。
グリンティーや柑橘系の爽やかな香りがバスルームに広がり、まるでパリのスパに居るかのような気分にしてくれます。パラベン、シリコン、ミネラルオイル、着色料全てフリーです。
- パーム脂肪酸Na・・オイルパーム(アブラヤシ)の果肉を圧搾して得られる脂肪酸です。石けんの原料として使用した場合、ヤシ油に比べて持続性がよく、皮膚に対する刺激も少ない。
- パーム酸核脂肪酸Na・・オイルパーム(アブラヤシ)の果実の核を圧搾して得られる脂肪酸です。主成分はラウリン酸で、ヤシ油と脂肪酸組成が似ている。
- 塩化Na・・肌を引き締め、キメを整え、潤いを保つ効果があり、化粧水など、様々な化粧品に使用されています。また、増粘安定成分として、製品の調整をし品質を保持する。
- グリセリン・・・皮脂膜の分解によって微量に生成される皮膚成分で、最も古くから保湿剤として用いられ、非常に吸湿性が強い
- 酸化チタン・・天然雲母由来の白色顔料。光の屈曲率が高いのでカバー力が高く、肌のくすみや色むらを目立たせなくする効果
- EHT-4Na・・エチドロン酸4Na・・キレート剤の一種。他の薬剤の作用の阻害、化粧水などの沈殿の発生、油性原料の酸化促進および変臭・変色を防ぐ。
ggエレジナ フェイシャルソープ
あの有名なグリコが販売している洗顔石けんです。100g 2,000円(税別)
- 石けん素地
- パーム脂肪酸
- パーム核脂肪酸
- グリコーゲン・・天然に広く存在する貯蔵多糖で、食品として利用されています。
- 加水分解コラーゲン・・アミノ酸を主成分とするコラーゲン由来の成分。皮膚や毛髪に対する保護作用、湿潤作用、柔軟作用などが期待されます。
- ヒメフロエキス・・皮膚の光老化に深く関わっている酵素「トリプターゼ」の働きを阻害し、しわ発生を予防する。
- ローマカツミレ花エキス・・ローマカミツレの花から抽出して得られる黄金色の透明な液体です。化粧品に配合すると、抗炎症作用・皮膚代謝促進作用・抗菌作用があります。
- オニイチゴ根エキス・・オニイチゴ根から抽出されるエキス。ポリフェノールの一種であるタンニンや糖を含み、肌のひきしめ、うるおい効果が期待できます。
- オリーブ油PEG-7・・イタリアトスカーニャ地方のオリーブ由来の成分です。抗菌作用をもっています。合成界面活性剤、乳化剤、洗浄剤
- ペントナイト・・コロイド性含水ケイ酸アルミニウム。水を吸収して膨潤し、粘性を与えるため製品の使用感の調節に用いられています。
- スクワラン・・サメ類の肝油から抽出される、皮脂の構成成分でもあるスクワレンから製した飽和炭化水素。保湿やエモリエント作用が期待され、皮膚のバリア機能を向上させます。
- ジグリセリン・・グリセリンの脱水縮合体です。グリセリンと同様に保湿剤として広く使用されています。
- カオリン・・白色から類白色の天然に産出する含流ケイ酸アルミニウムです。皮膚に対するつきをよくし、タルクの光沢を消す効果があります。
- グリセリン・・皮脂膜の分解によって微量に生成される皮膚成分で、最も古くから保湿剤として用いられ、非常に吸湿性が強いのが特長です。製品の硬さや粘度を長期間一定に保持したり、柔軟剤として製品ののびやすべりを良くしたりもします
- コカミドプロピルペタイン・・ヤシ油脂肪酸由来の界面活性剤の一種。
- 塩化Na・・食塩。化粧品では乳化安定、収れん効果などが期待されます。
- 乳酸Na・・乳酸ナトリウムは、NMFと言われるヒトの肌に元々存在し強い保湿効果のある天然保湿因子の一つです。
- ポリクタニウム-7・・塩化ジメチルジアリルアンモニウムとアクリルアミドから作られる陽イオン性界面活性剤。
- PEG-60水添ヒマシ油・・PEG-60に水素添加しているヒマシ油を混ぜ合わせたものです。植物性の界面活性剤のことで、肌への刺激も少なく、非常に安全性も高いです。
- ステアリン酸PEG-75・・・ロウと天然油脂でできた界面活性剤です。
- ココイルメチルタウリンNa・・陰イオン界面活性剤。性質がアミノ酸に似ているため、陰イオン界面活性剤の中でも低刺激で安全性が高い。
適度な洗浄力を持ち、泡立ちも良い洗浄剤。非常に高価な成分の一つ。 - EDTA・・キレート剤の一種であり、保存料としての利用されている。
- エチドロン酸・・キレート剤の一種。他の薬剤の作用の阻害、化粧水などの沈殿の発生、油性原料の酸化促進および変臭・変色を防ぐ目的で、石けんやヘアケア製品などに配合されます。
- グリチルリチン酸2K・・グリチルリチン酸ジカリウム。甘草の根から抽出して得られるグリチルリチン酸の誘導体で、水によく溶けるという性質をもっています。解毒作用、抗アレルギー、抗消化性潰瘍作用が期待され、医薬部外品の有効成分として認められています
- PEG-90M・・高重合ポリエチレングリコールです。水に粘性を与え、商品の性状や使用感を調節します。合成ポリマー、乳化安定剤
- EDTA-4Na・・エデト酸のナトリウム塩。代表的なキレート剤の一種。石けんには主に硬水の軟化あるいは透明化を目的として配合されます。また、酸化防止、変色防止、ビタミンCの安定化、過酸化物の安定化、脂肪臭の除去、殺菌などにも用いられます。
- BG・・ブチレングリコール。グリセリンと同様に水分を吸収するはたらきがあり、昔から多く用いられてきた原料の一つです。さっぱりとした使用感で、べたつきも少ないのが特徴です。主に保湿成分として、スキンケア製品に使用されます。
- ポリクオタニウム-51・・生体膜に似た水溶性ポリマーの保湿剤です。
- エチドロン酸4Na・・キレート剤の一種。他の薬剤の作用の阻害、化粧水などの沈殿の発生、油性原料の酸化促進および変臭・変色を防ぐ目的で、石けんやヘアケア製品などに配合されます。
- シリカ・・無機顔料の一種。皮脂や汗によるべたつきを防ぎます。ふんわりとした感じのカバー力と不透明にする性質をいかして、主に各種パウダー類などに使用されます。また、増粘剤や安定剤として、クリームや乳液にも用いられます。
- 香料
いくつの成分が配合されているのでしょうか?数えたら33でした。
これだけ調べるのが本当に嫌になりましたけど、やはり毎日使うものだからきちんと知っておきたいと思いました。
今まで知らずに色々使ってきましたがキレート剤を結構使っっていると思いました。
キレート剤を使用している製品はあまり使いたくないです。
まとめ
今日は我が家に置いている石鹸をいろいろ調べてみたのですが、
今まで何気なく使っていた石鹸ですが、界面活性剤やキレート剤が配合されていることが気になります。
界面活性剤をすべて否定するわけでは無いのですが、やはり5年後10年後のお肌のことを考えたら、合成界面活性剤が使用してある製品は使わない方がいいと思います。
植物などから抽出された天然の界面活性剤は別ですが。
あなたも自宅の石鹸を調べてみてはどうですか?