なかなか薄くならないシミを改善したい時によく利用されるのがハイドロキノンです。
肌の漂白剤とも呼ばれるほどの強い作用を持つものですので、最後の砦と考えて取り入れる人が多いようです。
実際に私自身も、ほほのシミがとっても気になっていたので、ハイドロキノンを使ってみました。
長く治らないシミを改善したい時にこれほど心強い存在はないのですが、中には実際に使ってみたら濃くなったように見えたり、逆に色素沈着ができてしまったという人もいるようです。
この記事では、ハイドロキノンを使って、シミが濃くなったという点に切り込みます。
ハイドロキノンで色素沈着?
肌の漂白剤といわれるほどのハイドロキノンですが、色素沈着などが起こるのはなぜでしょうか?
理由は3つ
わかりやすくお話しますね。
1.紫外線対策を徹底してない。
美白作用を持つ成分には紫外線から肌を守るために必要なメラニンの生成を抑える働きがあります。
これはハイドロキノンに限ったことではありません。
多くの美白成分にはメラニンの生成を抑制する作用があり、そのお陰で美白を行うことができています。
美白作用に優れていることは事実なのですが、紫外線対策を徹底して行わないとかえって濃くなるリスクもあります。
ハイドロキノンを使用している時には肌の防御反応が極端に低下している状態です。
その状態でいつも通りに紫外線を浴びてしまうと肌トラブルの大きな要因となります。
肌の抵抗力が元に戻るまでは普段よりも紫外線対策に気をつけることが重要です。
万が一シミが濃くなったり新たなものができてしまってもハイドロキノンの作用というよりは紫外線対策不足と考えるのが妥当です。
2.日中にハイドロキノンを使用しない。
実際に利用している時に気をつけたいことは、日中に使わないようにしたり、夜塗ったら朝にはしっかりと洗顔をして、ハイドロキノンを落とすことが大切です。
室内にいる時でも通してしまう紫外線がありますので日焼け止めをきちんと塗ることが重要です。
体内からコンディションを整えるためにビタミンCを積極的に摂取して血中濃度を高めておくことも大切です。
紫外線対策というと外側からのケアばかりを思い浮かべてしまいますが、ビタミンCの摂取などの体の内側から行えるケアも同時に行うことを忘れてはいけません。
正しく利用すれば、非常に効果的です。市販されているもので高濃度の商品はほとんどありませんので大きなリスクはありませんが、それでも紫外線対策は入念に行うようにしましょう。
病院で処方されるものは高濃度でとても優れた効果を発揮しますが、その分紫外線による影響を強く受けてしまいます。
ですから、利用する場合はより慎重になる必要があります。
また、多少の刺激のある成分であることは事実ですので、肌につけて赤みが見られるなどの変化があったら一時的に使用を中止したほうがいいでしょう。
3.肌のくすみが取れて、余計にシミが目立つようになった。
これは嬉しい反応です。
肌全体がワントーン明るくなったので、今まであったシミがより濃く見えているだけです。
どっちが濃く見えますか?
背景が白のほうがシミが濃く見えますよね?
それだけ、肌が白くなってきたという証拠です。
ハイドロキノンとトレチノインを使い続けたら、悩みのシミもきっと目立たなくなって来るはずです。
まとめ:ハイドロキノンを使用したらシミが濃くなった気がします。
ハイドロキノンは効果も期待できますが、紫外線対策をきちんと行わないと色素沈着します。
リスクもありますので、使い方には注意が必要です。
できるだけ夜使用するようにしましょう。
また、日中にハイドロキノンを使用する場合は日焼け止めをこまめに塗りなおすのを忘れてはいけません。
紫外線に対して敏感な状態になっていますので、あとから後悔してもなかなかできてしまったシミを薄くすることは至難の業ですから…。