女性は、体調が悪いときやストレスを抱えているときなど、デリケートゾーンに かゆみが出ることがあります。
体調不良の時はそのままほっておいて、体調が良くなると痒みも取れることがありますが、時間がたってもかゆみが取れないことがあります。
急いで痒みを取りたいときなどは塗り薬に頼りたいと思いませんか?
すぐに塗り薬に頼っていいの?
私だけでなくほとんどの女性がデリケートゾーンのかゆみは体験していると思います。
治ったかと思うと、またかゆくなって、塗り薬に頼る。こういうことを繰り返していませんか?するといつの間にかかゆみが慢性化していませんか?
つまり、いままで効果が合った塗り薬を使ってもかゆみが治まらなくなっていませんか?
痒みとひと口に言ってもかゆみの原因は、様々です。
初めに痒みの原因から見ていきましょう。
痒みの原因
- 接触性皮膚炎
- 腫瘍性疾患
- 膣炎
接触性皮膚炎
下着や生理用品などが原因で起こるかゆみ。
下着は通気性のいいものに変えるとか洗剤選びや生理用品選びを見直してみましょう。
腫瘍性疾患
ページェット・・・主に外陰部の皮膚に生じる腫瘍性疾患。
コンジローム・・・性器などにカリフラワーのようないぼができる。痛みや痒みはほどんどなく、いぼが大きくなるまでほっておく人が多い。
膣炎 カンジダ・トリコモナス
デリケートゾーンのかゆみといえばカンジダ症やトリコモナスなどは、皆さん一度は耳にしたことがあることと思います。これらはカビや細菌に感染し炎症が起きます。
免疫力が落ちた時にカンジダは増殖し、かゆみの原因となります。
外陰部掻痒症
以上に当てはまらないものが外陰部掻痒症(がいいんぶそうようしょう)になります。
文字そのままで、外陰部が痛痒くなる症状が現れます。
ほとんどの人がこの外陰部掻痒症に感染していることに気が付かないままに、市販の塗り薬などで対策を行っています。するとさっきお話ししたように、いつも効果が出ていた塗り薬が全く効果がないことに気が付くことがあります。
女性の生理をもとにお話しします。
性成熟期(定期的に生理がある女性)
この場合の原因は感染症によるものです。
体力や免疫力が低下していない時ならば、細菌に感染したしても抵抗力があるのですが、体力が落ちているときなどでも、自然と治っていく程度のものです。周囲が必要なのはカンジダ菌です。真菌の一種で皮膚への刺激が強いものです。
このカンジダ菌も日和見菌(ひよりみきん)で、健康な人や体力がある人には感染しないというものです。このような状態で市販の塗り薬で感染が再び起こり薬のアレルギーなどが起こることがあります。
閉経を迎えた女性
閉経を迎えた女性が、外陰部掻痒症に感染する場合は、外陰部の感染が原因です。
加齢とともに女性ホルモンが減少して、皮膚粘膜が縮んで、乾燥による日常的な痒みと不快感が現れるようになります。
女性ホルモンを服用すると改善しますが、服用をやめると再燃してしまいます。また、真菌や細菌などに感染してかゆみが慢性化して治りにくくなっていることもあります。
外陰部掻痒症を防ぐには?
免疫力や体力が低下しないように生活習慣を見直しましょう。下着や洋服の選び方なども見直す必要があります。
また、必要以上に抗生物質やステロイド剤を使わないようにしましょう。