プロテインは、筋肉をつけたり、体重を増やしたり、またダイエットもできる栄養食品です。
正しい飲み方をすると大きな効果が期待できます。
しかし、プロテインを飲んでいると体臭が強くなるというお話も聞くようになりました。
プロテインが体臭にどのような影響があるのかを調べてみました。
プロテインっていったい何?
大谷投手が、「オフの間に筋肉つけようと思ってプロテインを飲んでました。」と話したのは記憶に新しいことです。
このようにスポーツ選手にとってはプロテインというのは筋肉をつけるのになくてはならないようですが、一般の私たちもプロテインといえば筋力アップだと思っています。
プロテインは飲むタイミングや方法によって、筋肉をつけたり、体重増加したりまたダイエットもできるのです。
プロテインの種類
プロテインの種類と特徴を紹介します。
- ホエイプロテイン
- カゼインプロテイン
- ソイプロテイン
ホエイプロテイン
牛乳を原料としているプロテインで、消化吸収されやすく筋肉がつきやすいという特徴があります。
体重を増やしたい人や筋肉の量を増やしたい人に選ばれています。
良い点:消化吸収が早く、筋肉になりやすい。
良くない点:短時間で吸収されてしまうので、効果時間が短い。
カゼインプロテイン
牛乳を原料としているプロテインですが、ホエイプロテインと製法が違います。
ホエイプロテインと比べて、ゆっくり消化吸収されるので効果が長時間続くのが特徴です。
カゼインプロテインと、ホエイプロテインがミックスされているプロテインは、飲む時間を選ばなくても大丈夫です。
良い点:満腹感を得やすく効果時間が長い。趣旨
よくない点:消化・吸収が遅いためトレーニング直後のタンパク質補給に向かない。
ソイプロテイン
大豆を原料としたプロテインです。ダイエットが目的の方はソイプロテインを使うと良いでしょう。
大豆イソフラボンは、女性ホルモンに似た物質も含んでいますので、女性らしい体を維持する効果もあります。
モデルさんや、ミスユニバースなどが飲用しています。
良い点:効果時間が長く、代謝を活性化する効果がある。
よくない点:消化・吸収が遅く、若干粉っぽい味のものが多い。
プロテインと体臭との関係
ホエイプロテインを飲んでる人に体臭が強くなったと言う方が多いようです。
それは先程お話しした牛乳(動物性蛋白質)を原材料として作っているからでしょうか?
タンパク質をたくさん取ると腸内環境が悪くなり体臭に影響が出ます。
タンパク質の摂取によって体臭が強くなると考えられています。
タンパク質の摂取によって、体臭が強くなるかと言うメカニズムをお話しします。
腸内環境の悪化で体臭が強くなる。
プロテインを飲んで、タンパク質の摂取量が増えると、腸内の悪玉菌の数が増えます。
悪玉菌の数が増えると、腸内でガスが発生しこれがニオイの元となります。
便やおならで排出されるといいのですが、排出されなかったものは血液中にニオイの成分が入り込み、全身を回ってしまいます。
これが呼吸から出ると口臭となり、汗として出ると体臭となるのです。
タンパク質は、アポクリン汗腺から出るので体臭が強くなる。
私たちの体には、汗腺が2つあります。
エクリン腺とアポクリン腺です。エクリン腺から出る汗は酸性ですが水と塩分できていますので、臭くありません。
また肌の表面にある汗孔(かんこう)という穴から排出されます。
アポクリン腺は、脇の下や耳、乳輪や陰部に存在する汗腺です。アポクリン腺から出る汗は、毛穴から排出されます。
またアポクリン腺から出る汗は、アルカリ性で70%~80%の水分と、タンパク質・脂質・アンモニアなどが含まれます。ワキガの臭いなどはアポクリン線から出ています。
つまりアポクリン線から出る汗は臭い汗なのです。
たんぱく質はアポクリン汗腺から臭いの元になりやすい汗と一緒に排出され、それが皮膚表面に存在する常在菌と言う雑菌の餌となります。つまりたんぱく質をエサにする雑菌が繁殖し、臭いの元になる物質を作り出しているのです。
炭水化物の不足で体臭が強くなる。
筋肉質の体を作る為に、プロテインを摂取し尚且つ炭水化物の摂取量が減ると、エネルギーが不足します。
体は、炭水化物のエネルギーの代わりに、タンパク質や脂肪をエネルギーにしてケトン体と言う物質を作り出します。
このケトン体が体臭の原因になるのです。
プロテインによる体臭の予防方法
腸内環境を整える。
タンパク質の取りすぎによって、腸内の悪玉菌が増えていますので、プロテインを取るときに一緒に善玉菌の餌となるオリゴ糖などをとるようにしましょう。
また、タンパク質の種類によって体臭が変わる人もいます。
ホエイプロテインを利用しているのならば、ソイプロテインに変えてみるのもひとつの予防方法です。
プロテインの摂取量を確かめる。
プロテインの摂取量が多すぎてはいませんか?
タンパク質を1回に摂取できる限界量は「体重×0.7g」です。体重50キロの人なら「50kg×0.7g=35g」です。
タンパク質を1日に摂取できる限界量は「体重×2.0g」です。体重50kgの人は「50kg×2.0g=100g」です。
人間はタンパク質を分解できる量が限られているので、過剰な摂取は肝臓や腎臓に負担をかけることになり、効果が減少し、病気になる可能性も高くなります。
ホエイプロテインはタンパク質の量が他のプロテインよりはるかに多いので、購入したプロテインのタンパク質の含有率と体重から適量を判断しましょう。
チーズや卵・肉などもたんぱく質で、食事からでも摂取しています。その上に粉末プロテインでタンパク質を摂取すると、タンパク質の量が多くなりすぎてしまうのです。
きちんと適正量を守っていくことが、体臭を予防することができるのです。
まとめ
プロテインは、筋肉をつけたり、ダイエットや体重増加に効果があります。
しかし、タンパク質の摂取量が多すぎると、体臭の原因となります。
プロテインの種類やタンパク質の含有量など、 自分の目的に合うプロテインを探して利用することをおすすめします。