女性特有の体臭というと、貧血臭と女性の更年期のにおい(加齢臭)があります。
女性にも加齢臭があるとは意外ですが、男性も女性も年齢を重ねることには変わりません。
この記事では、女性特有の体臭についてお話しします。
貧血臭や女性特有の更年期臭(加齢臭)に悩んでいる方や、対策を考えている方の参考になるとうれしく思います。
女性独特のにおい
女性は、子供を産む事ができるように体の仕組みがなされています。
そのために生理が訪れます。
女性特有の臭いといえば、生理臭が思い浮かびます。
しかし、生理臭以外にも女性特有の臭いがありました。
- ダイエットによるにおい
- 貧血のにおい
- 更年期のにおい
です。
生理臭も加えてひとつづつ解説していきますね。
生理臭
生理中になんとなく匂う原因は、経血が空気に触れて、雑菌が繁殖して時間経過とともににおうようになることです。
ですから、対策法としては、
- ナプキンを3時間以内に取り換える。
- 身体についた経血は、ウエットティッシュなどできちんとふき取る。
- タンポンを使う。
- 下着やボトムの素材を考慮する。
などが効果的です。
雑菌が繁殖する時間を与えないことや、経血が空気に触れないようにすることがポイントです。
また、ナイロンなどの化学繊維の下着は空気を通さないので、綿素材の下着を選ぶようにしましょう。
ダイエット臭
女性は、誰もが一度はダイエットを経験していると思います。
また、いろいろなダイエット方法が 流行します。
ダイエット方法で根強い人気が、食事制限の糖質制限ダイエットや、炭水化物を取らないダイエット方法です。
これらの食事制限ダイエット方法を試していると、体からアンモニア臭や甘酸っぱいにおいがしてくることがあります。
第一段階は口臭として現れ、第2段階はアンモニア臭の臭いがしてきます。
第3段階はケトン臭がしてきます。
ケトン臭
糖質制限ダイエットをしていると、体から糖質が少なくなっていきます。
すると、体に蓄えていた脂肪をエネルギーとして使うようになります。
脂肪が分解されて出来たエネルギーを「ケトン体」と呼び、脂肪を使うことから発生する臭いの事をケトン臭といいます。
ケトン体には「アセトン」という臭いが原因の物質が含まれ、これが体から放出されると「ケトン臭」として嫌な臭いがします。
果物が腐ったような甘酸っぱい臭いがします。
甘酸っぱいにおいを出さないためには、
- 炭水化物や糖質を制限しすぎない。
- 有酸素運動でダイエット臭を減らす。
- においを抑える食べ物を食べる。
貧血臭
姉が貧血で、いつも造血剤を飲んでいました。
でも、胃があれるといって食事から鉄分を摂取するようにしていました。
一体どんな状態のことでしょうか?
貧血とは?
貧血(ひんけつ)とは血液が薄くなった状態である。
医学的には、血液(末梢血)中のヘモグロビン(Hb)濃度、赤血球数、赤血球容積率(Ht)が減少し基準値未満になった状態として定義されるが、一般にはヘモグロビン濃度が基準値を下回った場合に貧血とされる。
出典:ウキペディア貧血
ちょっとわかりにくいですね?
血液の働きで、重要なことは酸素を全身にいきわたらせることです。
この働きをヘモグロビン(赤血球にある血色素)が担ってくれています。
このヘモグロビンの量と一致するのが、酸素を運ぶ量です。
貧血は、ヘモグロビンの量または、赤血球が一定の量(正常値)より少なくなった状態のことをいいます。
貧血の症状
体の中の臓器や末端の組織が低酸素状態になっています。
気の毛がない青白い状態で、めまい・たちくらみ・動悸・息切れ・顔面蒼白・耳鳴り・頭痛・疲れやすいなどの症状が現れます。
貧血で体臭が強くなる理由
貧血になると、ヘモグロビンが不足して体の隅々にまでいきわたる酸素が不足してしまいます。
すると、酸素不足の状態ではエネルギーを生産するのに、酸素を使わない「解糖系」という方法を使ってエネルギーを得ようとします。
解糖系を使ってエネルギーを作るようになると乳酸という燃焼の燃えカスが生産されるようになります。乳酸が汗の中に増えてくるとアンモニアも増えてきます。
すると、汗のにおいがアンモニアくさくなります。
また貧血時は、よくない汗をかきやすく血漿成分が汗の中に流れやすくなり、また鉄分が失われてしまいます。
すると、より汗のにおいが強くなります。
貧血臭対策
内科の診察を受けましょう。
造血剤(フェロミア)などが処方されます。
食事はレバーをとるようにしましょう。
食事で鉄分を補ったのならば汗で流れでないようにしましょう。
納豆や大豆をたくさん撮るようにしましょう。
大豆に含まれている「イソフラボン」は体内に鉄分を保持する作用があります。
更年期臭
女性にとっての更年期は、閉経前後のことです。
のぼせたり、体温が高くなったりという状態が続きますが、更年期を迎えることによって女性ホルモンの分泌が減っていきます。
女性ホルモンは酸化抑制効果があるために、脂肪酸が酸化しにくいという性質があります。
女性ホルモンは減少してきているのに男性ホルモンはそのまま体の中にあります。
今迄女性ホルモンが抑えていた脂肪酸の酸化が女性ホルモンが少なくなったことでより進んで体臭がくさくなるということです。
更年期のにおい対策
女性ホルモンを補うことがポイントです。先ほどもお話ししたように女性ホルモンが減少することで体臭が強くなってきます。
減少した分の女性ホルモンを補えば体臭は解決できるということです。
サプリメントで補うとすればバストアップサプリには「プエラリア」という女性ホルモンを補える成分が入っています。
また大豆に含まれている「大豆イソフラボン」は女性ホルモンと似た働きをする成分です。
大豆製品を意識的にとることで、更年期のにおいが緩和されたということもあります。また、閉経後に起こりやすい骨粗しょう症を防いだりすることもできるといわれています。
更年期に大豆イソフラボンは欠かせません。
女性特有の体臭:まとめ
ここまで、女性特有の体臭について紹介してきました。
体臭は誰にでもあるものですが、臭いを少なくするために、食事や有酸素運動を取り入れるようにしましょう。
また、大豆には女性ホルモンと似た「イソフラボン」が含まれています。
体内に鉄分を保持する作用などもありますので、積極的に取り入れましょう。