ココアは、寒い日に飲むとほっこりしますね。
あったかいココアをゆっくり飲んでいるといつの間にか疲れが取れたり、リラックスしているのに気がつきます。
次男は介護施設に努めていたのですが、介護施設を利用する人たちというのは高齢者で、紙おむつをつけている人も多いということです。
「ココアを利用者にのませるようにといわれて飲ませていたら、利用者の人たちの便や尿それと体臭もくさくなくなった。」と話していたのを思い出しました。
それは、介護に携わっている人たちの間では、よく知れている話だそうです。
今日は、ココアが便の臭いや尿のにおいまで消してしまうような効果があるのでしょうか?
ココアのことについて調べてみました。
ココアが体臭に効果的な理由
ココアを飲むと疲れが取れると感じているのは私だけではありませんでした。
それもそのはず、ココアにはビタミン・ミネラル・食物繊維がたくさん含まれています。
このビタミン・ミネラル・食物繊維が私たちの体にどのような効果があるのか調べてみました。
体臭への効果として
- 便秘解消
- 虫歯予防
- 便臭・体臭の軽減
があります。
便秘解消効果
ココアは、豆の状態(カカオ豆)で20%、ココアに加工されるとなんと34%が食物繊維になるという、「食物繊維食品」なのです。
ココアには、食物繊維がたくさん含まれていて、「リグニン」という食物繊維もそのうちの一つです。
リグニンは、不溶性食物繊維で、消化されずに腸まで届きます。
不溶性食物繊維の特徴は水分を含んで、膨らむという性質があります。水分をたくさん含んで大きくなった食べかすが腸壁を刺激し、蠕動運動の働きを活発にして、体外へ排出するのを促す働きをします。
また、リグニンには、腸内の善玉菌を活性化してくれる作用があります。腸内の悪玉菌を減らして、善玉菌を増やすという働きのことです。
腸内の善玉菌が増えていくと、腸内環境がよくなり、便通がスムーズになります。
1杯のココアでトマトジュースの2~3倍もの食物繊維が摂取できますから、便秘解消に効果的です。
虫歯予防
虫歯は食べかすが原因です。
歯磨きを丁寧にしても歯並びが悪くて磨きにくい部分があったり、歯肉の中までは、歯ブラシで磨きにくいのも事実です。
すると虫歯菌はその周りに歯垢を作ります。どんどん歯垢を増やしていき、酸を出します。
そして歯のエナメル質を溶かしていきます。
アメリカのMITの研究チームが行った実験で、ココア中に含まれるタンニン成分のひとつが、虫歯菌の酵素の活性を抑制し、プラークが形成され難くなることが解りました。
またココア中のタンニンによって歯のエナメル質が守られ、その結果歯槽膿漏も防ぐことが
できるのです。
便臭・体臭の軽減
ココアには、カカオポリフェノールがたくさん含まれています。
このカカオポリフェノールには消臭効果があります。この消臭作用が身体の臭いを軽減させるのです。
便秘解消効果のコーナーでもお話ししましたが、ココアには、「リグニン」と言う不溶性食物繊維が含まれていて、腸内の水分を含んで数十倍も膨らんでくれるのです。
そして、腸壁を刺激することで、腸のぜん動運動を促進して便を排出しやすくすることが出来ます。
食物繊維には体内の老廃物や毒素を吸着する働きがあります。
腸から吸収された臭いの元は肝臓に戻るのですが、肝臓で臭いの元が上手く解毒できれば体臭にならずに済みます。ココアの不溶性食物繊維には、肝臓の解毒力を高める効果も期待できるのです。
このようにココアには体臭を予防する様々な効果が期待できます。
体臭以外にも、身体へ効果的なものとして
- 活性酸素の除去
- 冷えの改善
- 疲労回復・ストレス解消・リラックス効果
があります。
活性酸素の除去
ココアにはポリフェノールという成分がふくまれています。
ポリフェノールは、色素や苦みの成分です。ポリフェノールといえば亡くなった川島直美さんでおなじみの赤ワインが有名です。
体の老化現象は活性酸素が原因です。
活性酸素は呼吸によって体内に取り込まれた酸素の一部が変質したもので、細胞を酸化させるので肌のくすみ、しわ、たるみ、乾燥などの老化の原因となります。
生きていくうえで避けて通られないものでが、この活性酸素を抑えることで老化のスピードを遅らせていつまでも若々しくいたいですね?
活性酸素を抑えて老化のスピードをゆっくりさせることができるのがポリフェノールなのです。
ポリフェノールの特徴は抗酸化作用ですが、ココアのポリフェノールはとても効率よくとることができます。その効果は赤ワインの2倍、紅茶の45倍とも言われています。
また、アンチエイジングにも効果を発揮します。
また、ラットの実験では、ストレス解消の効果も確認されています。
冷えの改善
冷えの改善には昔から生姜がいいといわれてきましたが、ココアレポートの報告によると、
生姜は、すぐに温度が上昇するけれども、温度が下がるのも早いのに対し、ココアは緩やかに温度があがり、下がるのも緩やかだという報告があります。
ココアのほうが、生姜より長い時間ぽかぽかを保っているということなのです。特に体の指先や足先などの血液循環がよくなりますから、凍るように冷たかった指先や足先がぽかぽかになります。冷えで悩んでいる人には、ココアはお勧めです。
疲労回復・ストレス解消・リラックス効果
カカオにはテオブロミンという物質が含まれています。
テオブロミン は、カカオに含まれるアルカロイドの一種。自然界ではほぼカカオのみに含まれ、チョコレートやココアの苦味成分である。キサンチンの一種・メチル化物で、テオフィリンやカフェインと似た構造を持つ。
ウィキペディアより引用
テオブロミの主な効果としては
大脳を刺激して集中力や記憶力、思考力を高め、気力をUPさせます。
カフェインと同様の覚醒効果がありますが、カフェインよりも緩やかに作用します。
自律神経を調節する作用もあるので、緊張を和らげリラックスさせる効果もあります。
カカオを原料として作られるチョコレートは、初めはカカオ豆をすりつぶした飲み物で「薬」だったそうです。16世紀頃のヨーロッパでも「薬」として利用されていた記録が残っているそうで、その効用は100以上も記されていたと言われています。主に滋養強壮、疲労回復、長寿などの効用が伝えられていたようです。
それが現在にも伝わっているのですね。
病気への効果として
- 風邪・インフルエンザの予防
- 動脈硬化の予防
- 胃がん・胃炎の予防
- アレルギーや花粉症への効果
があげられます。
まとめ
ココアには、食物繊維がたくさん含まれていて、便秘解消やアンチエイジングやリラックス効果など、いろいろなことに効果を発揮しています。
ココアだけでこんなにもいいことばかりあるとは驚きです。
ココアは甘いイメージがありますが、お砂糖やミルクが入っていない純ココアを利用しましょう。