ふとした時に、体から鉄くさい血のにおいがするということはありませんか?
姉は貧血気味でいつも造血剤と胃薬を飲んでいました。顔色も悪く、青ざめていたのを覚えています。薬の影響かもしれませんが、何か独特の臭いがしていました。
臭いのことはデリケートな問題なので、姉には何も言いませんでした。
しかし、やはり体臭が鉄臭いというのは、どうにかして改善しないと周りの人にも嫌な思いをさせてしまします。
この記事では、
- 体臭が鉄臭い臭いがする原因
- 体臭の鉄臭いにおいを改善する方法
を詳しく解説します。
鉄のにおいの体臭がするという方や、鉄臭いにおいを改善したいという方は、この記事を最後まで読んでください。
最適な改善方法が分かり、自信をもって外出できるようになり、お友達との接近も平気になれます。
体臭が鉄くさいのは、なぜですか?
女性と男性では鉄臭い原因が違ってきます。
- 生理中である。(女性の場合)
- 疲労やストレスが溜まっている。
女性の場合は一番の原因は生理ですが、男性の場合は疲労が原因です。
体臭が鉄臭いのは、生理中だから。
女性の場合、体臭が鉄臭くなるのは生理が原因です。
生理中に出血する血液(経血)には、たくさんの鉄分が含まれています。
経血は、空気に触れ酸化することで、においが出ます。ナプキンをこまめに取り替える事が、生理中の臭い対策としては1番のポイントです。
タンポンの利用も生理中の臭い対策にはおすすめです。それは、経血を空気に触れずに吸収するから、臭いの発生を最大限防ぐことができます。
また、体についた経血は必ずきれいにふき取っておきましょう。
生理臭のことについては
で詳しく解説していますので参考にしてください。
体臭が鉄臭いのは、疲労やストレスが溜まっている。
鉄臭いにおいは女性だけではありません。男性からも鉄くさいにおいがするというは、どういうことでしょうか?
疲労がたまりすぎて、代謝が停滞している場合によくあります。
金属臭とも言われており、運動不足などで体が汗をかきにくくなっていることが原因です。体が汗をかきにくいという事は、汗腺の働きが悪くなっています。
汗腺の働きが悪いと、「鉄分」や「ミネラル」などの栄養素が汗の中に混ざり排出されるようになります。
この鉄分が「金属臭」と言われる鉄臭いにおいの原因となります。
汗から、鉄分が多く出る事は、体に疲労が溜まりすぎて、疲労物質であるFF(ファティーグ・ファクター)と呼ばれるタンパク質の増加が原因です。
今まで、疲労物質は乳酸だと思われていましたが、乳酸に変わる疲労物質が疲労因子「FF」です。
疲労因子FF(ファティーグ・ファクター)って何?
FFは疲労の原因になる物質でタンパク質の一種です。
肉体的な疲労、精神的な疲労の両方でFFが増加します。
肉体的な疲労とは、細胞が傷つくような衝撃が筋肉に与えられることです。精神的な疲労と言えば、ストレスです。
疲労因子FFが発生する仕組み
私たちは呼吸するだけで酸素を必要とし、またそれと同時に活性酸素を生んでいます。
運動をすると体内で大量の酸素を必要とし、同じように大量の活性酸素を生んでいます。
激しい運動などで活性酸素が大量に発生すると、細胞を酸化(錆びつかせる)させてしまいます。この時、疲労因子FFが発生して脳に疲れたという信号を送り、筋肉や細胞の働きや機能が低下します。
この時に疲労感が生まれます。疲労の直接の原因になっているのは、活性酸素です。
疲労因子FFは細胞死を促進させ、心臓病や糖尿病などの生活習慣病の原因にもなると言われます。
疲労因子FFが発見されて、その後やや遅れて疲労回復因子FR(ファディーグ・リカバー・ファクター)も発見されました。
疲労回復因子FR(ファディーグ・リカバー・ファクター)とは?
疲労回復因子FRは、体内で疲労因子FFが増加したときにそれに反応して発生するタンパク質です。 疲労回復因子FRが生まれる条件は、疲労因子FFの存在がないと生まれません。
疲労回復に効果がある疲労回復因子FRが発生しやすい体質なら、疲労回復が早くなりますので、翌日に疲労を持ち越すと言うこともありません。
逆に疲労回復因子FRが不足していると、疲労回復しにくく、疲れが抜けにくくなるというわけです。
疲労回復物質「FR」を増やすには?
鉄臭い体臭の原因である疲労から早く回復するのは、疲労回復因子FRを増やすことが不可欠です。
- 運動
- 食事
- 入浴・睡眠
を工夫することで疲労回復物質FRを増やし、鉄臭い体臭を改善することができます。
1.運動で鉄臭い体臭を改善する。
鉄臭い体臭を改善するには、疲労回復因子FRを増やさなければなりません。
まず、疲労回復因子FRを発生させるために、疲労因子FFを発生させます。
FFは、過剰な運動をして活性酸素を発生させると生まれるのですが、あまり運動をしていない人にとっては急に過剰な運動は禁物です。
また年齢とともに体は衰えていきます。体の老化とともに、疲労回復物質FRを作り出す力が弱くなります。これが年齢を重ねると疲れが溜まりやすくなる原因です。
体に負担をかけずに、疲労回復物質FRを増やすにはウォーキングやジョギング、柔軟体操などが最適です。
2.食事で鉄臭い体臭を改善する
疲労回復因子FRは、「イミダゾールジペプチド」を摂取することにより体内に増えていきます。「イミダゾールジペプチド」を多く含む食品をとることで疲労回復物質が増えていくのです。
イミダゾールペプチドは、肉体疲労や精神疲労のどちらにも効果的だと、人臨床実験で実証されています。
活動量の多い動物にはイミダペプチドが豊富に存在することが明らかになっています。マグロやカツオ などの回遊魚に多く含まれます。マグロやカツオはよく動かす必要のある尾の部分に集中して存在し、鳥では胸肉やささみに多く含まれます。
私たちに必要とされる量は鶏胸肉で100gです。
イミダゾールジペプチドは熱に強く、水溶性であるため、スープにするとその成分を無駄にすることなく摂取できます。
効果を実感するには、少なくとも2週間はイミダゾールジペプチドが含まれている食品を摂り続ける必要があります。
イミダゾールペプチドとは、イミダゾール基を持つアミノ酸を含んだ、いくつかのアミノ酸が結合したペプチドで、カルノシンやアンセリンなどの種類が含まれています。人間の筋肉の中でつくり出され、活性酸素を抑える働きがあります。動物の骨格筋に広く分布し、渡り鳥の胸肉などに多く含まれています。イミダペプチドともいわれます。
3.立つ臭い体臭を入浴・睡眠で改善する
体の中で「イミダゾールジペプチド」が存在しているところは、自律神経中枢を含む脳と骨格筋です。
脳と骨格筋は疲れやすいところだからです。
自立神経は2つの相反する神経から成り立っています。
- 交感神経・・・活動・緊張・ストレスを感じている時(おもに昼間の活動中)
- 副交感神経・・休息・修復・リラックスしている時(おもに夜間の睡眠中)
この2つの神経は、交互にはたらきます。
交感神経がはたらいている時は、副交感神経はお休みして、副交感神経がはたらいている時は、交感神経はお休みしています。これが、健康を維持できるしくみとなっています。
ところがストレスが大きくなると交感神経ばかりが働くようになります。疲労回復因子FRを増やすためには副交感神経を働かせることが必要になってきます。入浴や睡眠で、リラックスして副交換神経を高めるようにしましょう。
ぬるめのお湯に入りき睡眠の1時間前ぐらいにお風呂から出るのが効果的です。また睡眠は、お風呂から出て1時間以内に眠りにつけば睡眠中の副交感神経が高まります。
日常生活の中で、疲労回復物質FRを高めていきましょう。
イミダペプチドは、NHKや日本テレビの世界一受けたい授業やテレビ朝日のモーニングショーでも紹介された疲労回復に注目されている有効成分です。
またプロスポーツ選手も愛飲しています。
どれだけ寝ても疲労がとれないという人はイミダペプチドを試してみてはどうですか?
イミダペプチドを効率よく取れるドリンクがあります。
まとめ:鉄臭い体臭を改善するには、疲労回復がポイント
ここまで、鉄臭い体臭を改善するには?についてお話してきました。
生理臭は、ナプキンをこまめに取り換える。経血を拭く。
疲労臭は、
- 食事の見直し
- 日ごろから運動をすること
- 十分な睡眠をとること
です。
これは疲労回復因子FRを増やす方法と同じことです。
つまり、鉄臭い臭いを出さないためには疲労回復物質「FR」を増やすことが大切なのです。