気候も暖かくなり、少し体を動かすと汗ばむようになってきました。
汗ばむ季節になると、どうしても汗のニオイや体臭が気になります。
汗の匂いや体臭を気にしなくても良いように、食べ物で体臭がいい匂いにならないのでしょうか?
私たちの体臭や口臭は、食べ物によって強くなったり弱くなったりします。
食べ物の匂いと体臭の関係を見てみましょう。
食べ物の匂いと体臭の関係
- 食べ物の匂いそのものが体臭として出る訳では無い。
- 消化が悪い食べ物をとると口臭として出ることがある。
- 肝臓の機能が低下すると体臭や口臭が強くなる。
食べ物の匂いそのものが体臭として出る訳では無い。
私たちの体から、体臭や口臭として発散される臭いは、すべて食べ物として口から摂取したものが原因となっています。
しかし、食べ物そのものが持っている匂いがそのまま同じ匂いの体臭として匂うわけではありません。
例えば、ブルーチーズを食べたとして翌日にブルーチーズの匂いがする体臭がするわけではありません。ブルーチーズの匂い成分が肝臓で代謝されて、おしっことして排出されるからです。
私たちの体は、口から摂取した食べ物を体の中で分解し、エネルギーに使ったり、蓄えたり、体の外に排出したりします。
しかし例外があります。
それはニラやニンニクです。
ニンニクは例外です。
焼肉を食べたときや餃子を食べた時、「ニンニク食べた?」と聞かれるような事はありませんか?
もちろん、ニンニクの成分”アリシン”も、体内で分解されます。
普通は肝臓で匂わないように分解されるのですが、ニンニクの場合は分解されて生まれるその物質がにおいのある物質なのです。
ですから焼き肉や餃子を食べて、お料理そのものの匂い(焼き肉や餃子の匂い)はしないものの、その中に含まれているニンニクが体内で分解されると、ニオイ物質を生産するのです。
このニオイ物質が匂うことが原因で、翌日もニンニク臭が漂うわけです。
消化が悪い食べ物をとると口臭として出ることがある。
「麺類を食べるとすぐお腹が空く」というようなことを聞いたことがありませんか?
これは消化が良いと言うことです。
反対に言うと、消化が悪い=腹持ちがいいということです。
では麺類がすべて消化が良いかと言えば、そんな事はありません。
麺類や穀類で消化が悪いのは、コーンフレーク・そば・中華面・オートミールなどが挙げられます。
消化が悪い食品をとると、その食べ物の臭いそのものが口臭から出る場合があります。
例えば豆類のなかの”納豆”は、消化が悪い食品に分類されます。
胃や腸での消化に時間がかかる場合は、食べ物が胃の中でたまってしまい異常発酵を起こして悪臭ガスを発生します。これが口臭として現れてることがあります。
肝臓の機能が低下すると体臭や口臭が強くなる。
肝臓の機能として解毒作用があります。
それは胃や腸で消化されきれずに残った食べかすのニオイ物質を肝臓が分解して無臭化することなのですが、アルコールの飲み過ぎで肝臓を使い過ぎていたり、肝臓の病気を持っていたりするとにおい成分を肝臓で分解できなくなります。
体内に残ったニオイ物質が、血液の中に入り込み全身を巡ります。
これが汗として出る場合は体臭となり、呼吸として出る場合は口臭となります。
食べ物と体臭や口臭との関係がわかったところで、匂いを感じやすい食べ物を調べてみました。
匂いを感じやすい食べ物
- ニンニク・香辛料
- アルコール
- お肉
- 乳製品
- インスタント食品
- 白い食品(白米・白砂糖・白いパン・白い麺類)
高脂肪・高たんぱく食品は、消化に時間がかかりきちんと消化されないと口臭や体臭の元となります。
これらの食品を避けることで、体臭は改善されていきます。
匂いを抑える食べ物
日本人は、欧米人と比べると体臭が少ない人種です。それは欧米人に比べると肉食の歴史が浅いからです。
日本人の肉食の歴史は明治維新の文明開花の時です。
一方、穀類や大豆製品、海藻類、キノコ類など元々古来から食されてきたものに体臭を抑える効果があります。
このような大豆製品や海藻類、キノコ類は、食物繊維をたくさん含み腸内環境を良くする食材でもあります。
ニオイを抑える食べ物として挙げられるのが
- 食物繊維を含む食べ物
- 乳酸菌を含む食べ物
- クエン酸を含む食べ物
です。
食物繊維を含む食べ物
食物繊維は野菜、きのこ、海藻類に多く含まれます。
海藻類の中でも特に”メカブ”は体臭予防に効果が高いとして知られています。
簡単なメニューとして、「めかぶ納豆」「めかぶ汁」などがあります。
めかぶ汁は、お味噌汁の中にめかぶを入れるだけです。
我が家はめかぶが大好きで、春先のめかぶが旬の頃は、毎日ポン酢で食べています。
日常の食生活の中に取り入れるようにして、腸を綺麗にするようにしていきましょう。
我が家の次男がワキガ体質です。
でお話ししていますので参考にしてください。
乳酸菌を含む食べ物
乳酸菌を多く含む食品として、動物性の乳酸菌ヨーグルトや植物性乳酸菌の味噌やぬか漬け・キムチやザーサイなどの発酵食品があります。
私は、ヨーグルトにオリゴ糖をかけて食べたり、味噌汁に酒粕を混ぜたりしています。
最近は、甘酒が飲む点滴と言われています。甘酒、酒粕も発酵食品の1つです。
クエン酸を含む食べ物
体臭を抑えることでクエン酸が注目されていますが、クエン酸を多く含む食品として
- レモン
- グレープフルーツ
- イチゴ
- パイナップル
- キウイ
- 梅干し
- 酢
などあります。酸と言う事で、すっぱい食べ物です。
抗菌効果により腸内の有害細菌を減らし、腸内の働きを活発にする効果があります。
また、抗菌効果が口腔内や消化器官に働くため、体臭予防の効果があります。
梅干しやお酢はお料理に使うことで無理なく食べられます。
また柑橘類やいちごなどはそのまま食べるととても美味しいものです。旬のものを上手に利用して、体臭を抑えるように工夫していきましょう。
まとめ
体臭で悩んでいるのなら、体臭に効果的な食べ物を取るようにして
自分の体臭を抑えることが第一歩です。
それは、体臭をより強く匂わせる食べ物を避けることで可能になります。
また、食べ物だけでなく生活習慣の見直しや、適度な運動なども必要になります。