牛乳石けんというと、知らない人はいないほど私たちの生活の中に溶け込んでいます。
牛乳石けんには青箱だけでなく、赤箱もあります。
以前は白箱、緑箱とあったそうです。
白箱は基本的に青箱と同じもので青箱はジャスミン調の香りで白い石鹸であり、白箱はバラ調の香りでピンクの石鹸でした。
緑箱は九州地方限定で薬用せっけんでした。
この記事では、牛乳石鹸赤箱と青箱がどんな風に違うのか、牛乳石鹸を使った、肌にやさしい洗顔の方法などをお話しします。
牛乳石鹸は、90年の歴史があります。
子供のころにTVから「牛乳石けん よい石けん」というメロディが流れてきていつの間にか口ずさんでいたという記憶がありませんか?
牛のマークの牛乳せっけんは昭和3年に生まれました。
それから約90年、手のかかる釜炊きけん化製法を守り通して、私たちの肌を健やかに保っています。
釜だき製法って?
石けんの製造法には、
- 中和法
- 釜炊きけん化法 (ホットプロセス)
- コールドプロセス
の3つがあります。
わかりやすくお話します。
中和法
機械を使って短時間に大量生産できるので、泡立ちがよく溶けにくいのが特徴です。
石鹸の素となる油脂を脂肪酸とグリセリンに分解し、脂肪酸だけをアルカリに反応させて作ったものです。
脂肪酸だけを使っているのでとても純度が高いです。
この工程で作られた石鹸は「純石鹸」とも呼ばれています。
不純物が一切混ざっていないので洗浄力が高いのですが、グリセリンなどの保湿作用のあるものも取り除かれてしまっているので洗顔などの体の洗浄に使うと乾燥を起こしてしまうことがあります。
釜炊きけん化法
釜炊き鹸化法は、釜の中に油脂を入れて加熱、撹拌したところに苛性ソーダを加えて混ぜると鹸化(けんか)反応が起こり、石鹸が出来上がります。
釜炊き鹸化法の場合はグリセリンなどの保湿成分が残るため、しっとりした洗い上がりが期待出来ます。
コールドプロセス
コールドプロセスは、原料を混ぜ合わせた後、加熱せずに自然にゆっくり乾燥させて石鹸を作り上げます。
出来上がりまでには1~2か月はかかるので、大量生産は難しい製法です。
コールドプロセス製法で作られた石鹸は、グリセリンなどの保湿成分が失われることなくたっぷりと含まれていることが特徴です。
そのため、体の洗浄や洗顔に使っても乾燥を防ぐことが出来ます。
牛乳石けんは釜炊きけん化製法を取っています。
国内最大の石鹸工場で11基の釜が牛乳石けんを生み出しています。
釜炊きけん化製法でつくられた石けん素地には、製造工程中に生成されるグリセリンや、天然油脂の中の良質な成分がいろいろと含まれています。
天然の潤い成分がそのまま生かされていますので、低刺激で潤いのある石けんになるのです。
青箱
ミルク成分配合、さっぱりとした洗い上がりです。
ふんわり香るさわかやなジャスミン調の花の香り。
青箱はボディ用だと思っていましたが、洗顔もできるようです。ただし、洗い上がりはさっぱりしています。脂性肌や普通肌の方にはおススメですが、乾燥肌や敏感肌の人は少し刺激があるかもしれません。
青箱全成分
- 石ケン素地
- 香料
- 乳脂(牛乳)
- 水
- ステアリン酸
- 酸化チタン
- EDTA-4Na
青箱の口コミ
ニキビに悩んでいて皮膚科を受診。
皮膚科の医師から青箱石鹸は成分的に申し分がなくお肌に良いと言うことを聞き早速使ってみたら、とてもいい。
超乾燥肌で肌が弱いので石鹸によっては洗った後にヒリヒリする事があります
その点牛乳石鹸はとても肌に優しいので、お気に入りです。
青箱はニキビ肌の人や脂性肌の人にはとっても評判がいいです。
というのも、ニキビに悩んで皮膚科に行くと皮膚科の先生が「牛乳石けんの青箱を使いなさい。」と言われるようです。
赤箱
うるおいを守るミルク成分とスクワラン配合。
しっとりすべすべのなめらか美肌に洗い上げます。
お風呂上がりもふんわり続くやさしいローズ調の花の香り。
青箱と比べるとスクワランが配合されていますので、よりしっとりする洗い上がりです。
洗顔に使うなら赤箱のほうが乾燥しないでしょう。
乾燥肌や敏感肌の人も安心して使える石けんです。
赤箱全成分
- 石ケン素地
- 香料乳脂(牛乳)
- スクワラン
- 水
- ステアリン酸
- 酸化チタン
- EDTA-4Na
赤箱はアトピーの方にも使える石けんです。
かぶれなどが心配な方は体から使ってみてはいかがですか?
赤箱の口コミ
元々はアトピー体質、故に今も乾燥、化繊、ケミカル香料に弱いので、おっかなびっくり使ったけれど。
症状の出てない今は顔だって洗えちゃう!
安くてうれしい!!
なんと洗髪に使っていたら、髪のボリュームが戻ってきたという すごい結果も出ています。
最高のコスパ
これだけ口コミの評判がいい牛乳石けんですが、そのコスパも最高です。
赤箱レギュラーサイズ 100g 100円
青箱レギュラーサイズ 85g 85円
普通女性が使う洗顔石けんは80gで3,000円位が多いのですが、このリーズナブルな価格を維持できているのは企業努力の賜物でしょう。
洗顔や洗髪は牛乳石けんで、肌にはニベアクリーム、髪には椿油で潤いを保てるようになったら、今まで化粧品やシャンプーに使ってきた金額が馬鹿みたいに感じるかもしれませんね?
正しい洗顔法
牛乳石けんを使った正しい洗顔方法は、
- 顔を濡らす。
- 石けんを泡立てキメ細かい泡を作る。泡立てが苦手な人は泡立てネットを使うと簡単に泡立てられます。
- 泡を顔の上にのせる。手が顔に触れないように泡の上をなでるようにして洗っていく。
- ぬるま湯でキチンとすすぐ。石けん成分が肌に残らないようにしましょう。
髪も洗えます。
私も以前石けんで洗髪をしていたことがあります。
というのも、シャンプーで洗髪しても、髪が臭くなるのがとっても気になったことがあったからです。
さすがに、石けんでは髪の毛がきしみますが、酢をリンスに使うと髪の毛がさらさらになります。
しばらく続けていたら髪の毛のにおいも気にならなくなりました。
牛乳石けんで洗髪までできますので、一度試してみてはいかがですか?
本当に髪にコシがでてきますよ!!
薄いメイクなら石けんで落とせます。
リキッドファンデーションやミネラルファンデーションなど、自然由来の成分で作られているファンデーションなら、石けんで落とすことができます。
さすがに、ウォータープルーフのマスカラなどは先に専用のリムーバーで落としてもらわないといけません。
しかし、ポイントメイクを先に落として、薄いメイクなら十分に落とすことができます。
クレンジングを使わなくていいのは、肌への負担を考えたらとってもおすすめです。
まとめ
普段、当たり前のように使っている石鹸
台所にも、浴室にも石けんがあります。
家族が毎日使う石鹸ですから、石油系の成分を使用していないものを選ぶようにしましょう。
石けんの中でもロングセラーの牛乳石けんは、一つあれば、全身に使えるものでした。
圧倒的コスパの良さと、製品の信頼性が、「牛乳石鹸、よい石鹸」になっているのですね。
普段遣いものこそ、安心して使えるものを選びましょう。