デリケートゾーンって、最近はCMでも耳にする言葉ですね。
耳にはしますが、人から聞かれて、きちんと説明することができますか？
私たちの世代では、デリケートゾーンのことなどは聞いたらいけないことのように、なんとなくオブラートに包まれているような感じで育ってきました。
でも、なんとなくという感覚や、恥ずかしいということでは済まされないことです。というのも女性は妊娠や出産を経験します。
恥ずかしい部分のことではありますが、デリケートゾーンの正しいお手入れの方法など知っておかないとトラブルが起きると、目に見えない部分なのでとても心配になります。
今日はデリケートゾーンのかぶれが出来てそれが痛みに変化していく対処法をお話します。
デリケートゾーンのかぶれの原因
私自身の体験ですが、仕事が忙しかったり、人間関係のストレスアなどが続くとデリケートゾーンに決まってかぶれができていました。
かぶれができるときはデリケートゾーンにがチクチクっとしていたのです。ところが疲れがたまるといつもチクチクっとするのです。
最少はとても驚いていたのが、慣れてくると体の疲れを教えてくれるバロメーターとなってきました。
このように体調が万全でないときや抵抗力が落ちているとき、ストレスがたまっているときなどは、かぶれができやすく成ります。
下着や生理用品が肌にこすれる。
生理用ナプキンや汗やおりものなど原因でかぶれができてしまうことがあります。
特に夏場では下着やストッキングで通気性が悪くなって蒸れが起こり、生理中などはナプキンなどでかゆみを伴うかぶれができることもあります。
市販のデリケートゾーン専用の塗り薬を使い、下着の素材を見直したりすることで、治まってきます。
ナプキンに湿気がたまり、菌が繁殖してしまうこともあります。デリケートゾーンを清潔に保つことが大切なポイントとなります。
ナプキンをこまめに換えたり、清潔に保つスプレーを使うようにしましょう。
外陰炎
デリケートゾーンの外側にできる炎症のことをまとめて、外陰炎と言います。
外陰部周辺に炎症が広がり、痛みやかゆみ、腫れなどの症状が現れる病気です。
主な原因は細菌やウィルス、真菌による感染で、疲れやストレス、病気などで体調を崩すと外陰炎になりやすいので、自分の体調を維持することが大事なポイントとなります。
また、おりものシートや生理用ナプキンを長時間交換しなかったりすると、菌が繁殖しやすくなり炎症が起きます。
私も使っているフェミニーナ軟膏は、炎症を抑えたりかぶれや腫れや痛みを和らげるのにはとっても効果的です。
しかし、菌が繁殖して炎症が起きている場合は抗真菌性の薬が必要になりますので、婦人科を受診することをお勧めします。
外陰潰瘍
外陰部の皮膚や粘膜に潰瘍ができる病気で、激しい痛みがあります。
痛み以外にも症状が出ますが、それは、クレーターのような色の違う部分が1センチほどできることと、熱が出て来ます。
若い女性に多く発症するということですが、まだ原因がわかっていません。
外陰潰瘍ができた場合は、受診して外用薬を処方してもらえば10日から14日ほどで治ります。しかし、外陰潰瘍は何回も繰り返す病気ですから、外陰部を清潔にしたりすることが有効的です。
似たようなもので性器ヘルペスやベーチェット病があります。
注：性器ヘルペス
性的な接触によってウイルスが感染し、性器やお尻の周辺に水ぶくれができる病気です。
初感染後に免疫ができても、体力の低下や外傷などの機会があれば再発を繰り返すということ。始めて感染した特は女性が重症化しがちです。
注：ベーチェット病
口腔粘膜のアフタ性潰瘍、外陰部潰瘍、皮膚症状、眼症状の4つの症状を主症状とする慢性再発性の全身性炎症性疾患です。
口唇、頬粘膜、舌、歯肉、口蓋粘膜に円形の境界鮮明な潰瘍ができます。女性では大小陰唇、膣粘膜に有痛性の潰瘍がみられます。
バルトリン腺炎
膣の入り口に左右にあるバルトリン腺に炎症が起きる病気です。
普段は何の影響もないことでも、ストレスがたまっていたり体力が落ちているときなどは、ほんのちょっとしたことでも影響が出ます。ブドウ球菌や大腸菌などの細菌が感染すると、バルトリン腺が炎症を起こします。
小陰唇の下部が赤くはれて痛みがある場合は早めに受診して治療を行いましょう。
バルトリン腺炎が悪化するとバルトリン腺嚢胞という病気になります。
手術が必要になりますので、早めに病気の進行を抑えるように必ず受診しましょう。
かぶれが治まらず痛くなったら・・・。
かぶれができたときに、市販の塗り薬などで、かぶれを早期に治しましょう。
早期に治療してかぶれを悪化させないようにしましょう。
デリケートゾーンにかぶれを発見して市販の塗り薬を使ってしばらく様子を見ましょう。
2～3日経過しても、かぶれが良くならなかった場合は、病院の診察を受けましょう。
かぶれの原因でお話ししたように、デリケートゾーンは常に湿っていますので、かぶれやすく、そのままほおっておくと炎症を起こして痛みが出ることもめずらしくありません。
女性はデリケートゾーンのかぶれや炎症に慣れている人もたくさんいらっしゃることと思います。いつものこととほったらかしにしまいがちですが、痛みを感じた場合は、早めに診察を受けましょう。
自分の勝手な判断で、市販の薬などを使って炎症がひどくなったという事もあります。痛みが軽いうちに受診すれば症状が軽いうちに治ることが多いのです。
まとめ
デリケートゾーンのできものやかぶれは、体力がない時にはしょっちゅう現れます。
軟膏だけでよくなる場合もありますが、2～3日経過しても症状の改善が見られない場合は、病院を受診しましょう。
速く治したい場合は、受診することが一番の近道です。
また、
- 食生活の見直しや生活習慣の見直しで体力をつける
- ストレスを溜めない
- 常に清潔にしておくこと
が、デリケートゾーンのかぶれなどを悪化させないことです。
健康と清潔を維持してデリケートゾーンを快適に保ちましょう。
